ペルテス病

新座市 スポーツでの怪我ならいのくち接骨院。

 

おはようございます。いのくち接骨院です。

 

今日も引き続き骨端症の記事を書いていきます。

今日は大腿骨骨頭に壊死が起こるペルテス病についてです。

ペルテス病の厄介な所は完治までに長い年月が掛かる所です。

 

ペルテス病とは4~10歳位の男子に多く発生し、大腿骨頭に壊死が起こります。

原因は分かっていませんが、大腿骨頭への血流の供給不足が原因で発生します。

初期には痛みの訴えは少ないですが、跛行が見られたり、運動時に股関節~大腿部・膝にかけて痛みを訴えます。

その痛みは数か月に渡り徐々に悪化していきます。

発見が遅れ骨頭の変形が進んでしまうと、修復が困難になります。

 

発生から修復まで3-5年かかるのがペルテス病の特徴の一つで、大きく4つの時期に分けられます。

1 滑膜炎期 初期段階でレントゲン上わずかな変形が見られます。しかしこの時期にも壊死は進行しています。

2 壊死期 レントゲン上骨頭部が壊死により成長が停止・あるいは変形してしまい、骨の強度がとても弱くなってしまいます。

3 分節期 壊死を起こした骨が少しずつ新しい骨に変わっていきます。骨の強度も少しずつ強くなっていきます。

4 修復期 骨の修復が完了するまでの期間。この時期から治療を始めても治ることは有りません。

 

治療としては骨が修復し、荷重に耐えられる様になるまで、装具にて免荷をします。

壊死の範囲が広い場合や、変形が強い場合は手術となる場合も有ります。

2の時期に骨頭が潰れてしまうと関節に変形を起こしてしまいますので、この時期にいかに免荷が出来るかが重要です。

発症年齢により治療方針も変わってきますので、痛みや跛行が続いていれば直ぐに医療機関に連れて行きましょう。