新座市 スポーツでの怪我ならいのくち接骨院。
おはようございます。いのくち接骨院です。
肘関節脱臼は肩関節脱臼に次いで多い脱臼で、前腕両骨後方脱臼が大多数を占めます。
肘を伸ばしたまま手を衝いた際や、後方からの強い衝撃により肘関節が過伸展を強制された際に脱臼が起こります。
発生と同時に強い疼痛が出現し、肘関節は軽度屈曲位（屈曲30°～40°）に固定されます。
自動運動は不可能となり、肘頭が後方に突出し、前腕が短縮して見えます。
同じ発生機序でも小児の場合、上腕骨顆上骨折が起こる事が多いので鑑別が必要となります。
また骨折や神経損傷の合併が無いか必ず確認が必要になります。
整復は2人で行い、患者背臥位にて上腕を1人が固定します。
もう1人が手関節部と肘関節部を把握し、脱臼肢位のまま末梢牽引を行います。
牽引を持続しながら肘関節を屈曲させます。この際に肘関節に当てた手指で上腕遠位端を前方から後方に、肘頭部を後方から前方に押し込み整復します。
整復の確認の為、肘関節の屈曲・伸展。前腕の回内・外を確認します。
固定は肘関節90° 前腕回内回外中間位にて上腕からMP関節手前まで固定します。
拘縮予防の為肩関節、手関節・手指は積極的に動かさせます。
痛みが減少したら少しづつ上腕・前腕の筋肉の等尺性収縮運動を行わせます。